裁判所で傍聴する方法

裁判所などに、めったに行く人はいないかもしれません。しかし傍聴は無料で、どなたでも行くことができます。
そこには今までにない世界があり、それが簡単に見られるのです。中学生などの自由研究にもよいのではないでしょうか。何日も観察する必要もなく、30分?1時間で内容の濃い、また他ではあまり例のない研究ができると思います。
遊び半分で行ってはいけないところですが、以下の要領を踏まえながら、裁判所に赴いてみることを私はお勧めします。


傍聴の手引き

1.裁判所に入るときには、手荷物検査があります。

2.裁判所へカメラの持ち込みは禁止です(取り出した瞬間に追い出されます)。

3.特定の公判を傍聴しに来たのでなければ、受付に設置してある開廷一覧表にその日執り行われる公判が載っているので、閲覧してどれを傍聴するか決めましょう。

4.公判には「新規」「継続」「判決」があり、新規は初公判、継続は新たに証拠、証人召喚、弁論が行われること、判決は結審を意味する。罪状と一緒に傍聴の参考にするといいと思います。

5.傍聴希望者が多いと思われる公判は、傍聴券の配布を行います(行わず、先着順で終わる場合もあります)。配布の方法(先着順、抽選)、時間、場所が掲示板に掲示されてあるので、確認しましょう。

6.指定の法廷部屋に行き、法廷への入室許可が下りるまでは、傍聴人控え室で待機します。裁判は10:00?16:00ぐらいまで行っています。途中入退室もできますが、できるだけ静かに。

7.法廷では、カメラの使用は厳禁です。携帯電話の電源も必ずオフにしましょう。メモ帳(スケッチブック)と書くものだけが許可されています。

8.裁判官が入室した時点で、起立、礼をして開廷します。法廷は厳粛な場所です。

9.刑事事件では、裁判官、被告人、弁護人、検察官、被害者(いない場合もある)が法廷に上がります。

10.裁判の内容は、審理次(地裁、高裁、最高裁)、罪状、公判次(新規、継続、判決)によって変わります。詳細はこちら。

11.もちろん傍聴人は私語禁止です。寝ていても退廷させられます。

12.決められた弁論が終了すると、起立、礼をして閉廷になります。


裁判所Q&A

Q1.裁判官が着ている黒い服は何なのですか?
A.法衣です。黒い色をしているのは「すべての色に染まらない公平な判断をする」という意味が含まれています。

Q2.判決を言い渡すとき、木槌で台を叩くのですか?
A.日本ではドラマのようなものは一切使用しません。「静粛に」というのもありません。

Q3.法廷内で飲食は可能ですか?
A.もちろん禁止です。その他ガサガサと音が出るようなものは持ち込まないようにしましょう。

Q4.傍聴はどのような格好で行けばよいですか?
A.規定はありません。普段着、普段靴でかまいません。あまり汚い格好はふさわしくありませんが......

Q5.裁判官は一人だけなんですか?
A.裁判の大きさによって、一人だったり三人だったりします。開廷表に「合議」と書かれていれば複数、「単独」と書かれていれば一人です。

Q6.判決が延びることもあるのですか?
A.「新規」が1日結審することは少ないです。判決言い渡しは別の日に持ち越されます。「判決」となっている場合は、よほど新しい事実が浮上しない限り、数分で判決が言い渡されます。

Q7.検察官は何をする人ですか?
A.警察が逮捕した被疑者に関して、事件を調べて、裁判所に起訴する人です。その後、裁判は検察側(原告)と弁護側(被告)の戦いになります。ただし、事件を調べるために捜査権を与えられ、公安警察を動かすことも可能になっています。昔は検事と呼ばれていました。

Q8.裁判官は事前に打ち合わせとか行っているのですか?
A.裁判官は事前に事件の内容さえ、知らされておりません。これは余計な先入観を与えないようにするためです。起訴状を読み上げ、初めて事件の概要を知ってから、証拠請求をするわけです。

Q9.裁判所の地下の食堂は誰でも自由に利用できるのですか?
A.はい、誰でも地下の食堂・売店を利用することができます。食券制度の店がほとんどです。安いので利用するといいと思います。味は......

Q10.裁判所内は広いのでしょうか?
A.施設規模は大きいです。エレベータも広いものが何機もあります。傍聴人がいけるところは限られている上、案内板がありますので間違った法廷に行かないようにしましょう。

というわけで、一度法廷に足を運んでみると、新しい世界が開けるかもしれません。