イルカは水中を速く泳げるようにするため、肌がツルツルになっていて水の抵抗を受けにくくしています。そのツルツルの肌を保つために、1日に何度も新しい皮膚に変わっています。はがれ残った皮膚やアカを取り除くために、ジャンプをして体を水面に叩きつけている。体についた寄生虫も同時に落としています。
その他、求愛行動や単なる遊びとしてもジャンプをしたりするようですが、叩きつけるようにするのはアカを取り除くのが主の目的です。
そのようなジャンプをする性質を利用して、水族館のイルカのジャンプショーが行われているのです。

子供を育てる際、乳幼児期に神経を使うのが「食物アレルギー」である。

今までの食物アレルギーの考え方

卵・牛乳・大豆を三大アレルゲンと呼び、米、小麦を加えた物が五大アレルゲンと呼ばれている(最近では大豆と小麦の位置が逆になっていることもあります)。今や、卵、小麦、牛乳を使う製品は多いので、これらのアレルギーが生じると、子育ての大変さが倍加してしまう。 また、他のアレルギーとしては、甲殻類(えび・かに)、果物、魚介類などがよく知られており、症状も様々で皮膚症状(じんましんが出たり、痒くなったり、皮膚が赤くなったりなど。アトピー性皮膚炎のの原因とも言われるが、はっきりとはわかっていない)、呼吸器症状(咳、呼吸困難)、粘膜症状(口が腫れる、目が赤くなるなど)、消化器症状(腹痛、吐く、下痢など)が起こりますが、なかでも恐ろしい食物アレルギーとして知られているのが、「そば」「ピーナッツ」であり、アナフィラキシーショック(重篤な蕁麻疹や呼吸困難など)を起こし、最悪の場合死に至るケースもある。

食物アレルギーを引き起こす原因としては、まだ解明中段階の物が多いが、今まで知られているケースは
「消化が未発達で未消化(分解できない)で、身体にとって不必要なものが体内にとりこまれてしまう」
ケースである。

これは、まだ胃腸の働きでない乳幼児が、分解できない物質を体に吸収した際、体では異物と捉え、抗体を作り出すということである。一度抗体が作られると、同等の物質を摂取した時に、抗体が異物と戦いだす。その反応を一般的に「アレルギー反応」と呼ぶのである。
(余談ではあるが、花粉を異物とみなし、抗体が騒ぎ出し、抗う反応が花粉症と呼ばれるアレルギー反応である)。

ならば、食べ物を与えるとき、十分に胃腸の働きが機能する年齢になってから与えればよい。
と、考えられてきたのだが、最近の研究で、食物アレルギーの別経路の問題があり、遅い年齢での摂取もリスクがあるといわれている。

食物アレルギーは、荒れた皮膚から浸入した異物によって引き起こされる

乳幼児は皮膚が弱く、すぐにかぶれる。実は、その荒れた皮膚から侵入した食べ物が食物アレルギーを引き起こしている事が近年分かってきたのである。
イギリスで急に増えたピーナッツアレルギーは、おむつかぶれの薬の成分にピーナッツの成分が含まれていたことが分かった。つまり、かぶれたところからピーナッツ成分を侵入させてしまったのだ。
皮膚からどうやって卵や小麦が入る?と思われるかもしれないが、調理中や大人が食べたものが空気中に散らばって・・・など粒子単位になれば皮膚に付着することは難しくない。中でも手に小麦粉が付いた状態で、赤ちゃんの体に薬を塗ったり、おむつかぶれの状態でおむつを交換したりすると、皮膚から侵入を許してしまうことになるだろう。
そば屋の息子が「そばアレルギー」なんていうケースもあるようだ。家業をつげなくて非常に残念であり「どうして」と思うかもしれないが、そば屋であれば店中にそば粉の粒子が舞っている可能性は高い。そこで育った子どもはむしろそばアレルギーにかかる可能性が高くなるだろう。家庭でもパンを作るなんて人は小麦粉が舞うようなスペースには赤ちゃんを入れないほうが賢明だ。
したがって、赤ちゃんのスキンケアは非常に大事なものといえる。「赤ちゃん(乳幼児)は皮膚が弱いもの」と言われるが、これを当たり前だから仕方がないとせずに、常に健康な皮膚に保ってあげることが食物アレルギーをなくすひとつの手段であると言えるだろう。また、初めて与えるまで、家でもそばや落花生などを食べるのは控えるのが予防になるだろう。

では、いつ食べさせればよいのか?

一度口にしていて安全な物質と体が認識できれば、外部からの侵入物質を敵とみなさずに、アレルギーを起こす危険性は減る。
口から入った成分は、様々な消化器官で分解されて運ばれていくので、皮膚から生の状態?で入ったものと同等かと言われればたぶん異なるので、100%防げるとは言い切れない。
が、アフリカのある国では、乳児の段階からピーナッツを大量に与えているらしい。驚くことにその国ではピーナッツアレルギーの人はほとんどいないそうだ。
この例からすると、やはり体が正常な物質と判断できれば、他からの侵入に対しても過敏に反応することが少ないのかもしれない。
ただし、あまりにも早い時期に与えても、未消化で吸収してやはり異物と捉えられてはいけないのだ。赤ちゃんのうちからそばやピーナッツなどのアレルギーを引き起こす食べ物を全部与えておけば、食物アレルギーゼロの子になるのかと言われると、そうなる可能性もあるが、もしアレルギーを引き起こした場合、抵抗力が弱い赤ちゃんがそのまま死んでしまう可能性もあるため、やはりあまりにも早い時期に与えるのは危険すぎる。
しかし、かつてはアレルギーのある食べ物は大きくなってからと言われていたが、その結果としては、大きくなっても食物アレルギーだったというケースが頻発した。これは、大きくなるまでの間に、どこからかアレルゲンの侵入を許してしまい、知らぬ間に体に抗体ができてしまっていたためだと思われる。あまりにも食事を遅いのも、体に異物を侵入させる機会を与えてしまうため結局食物アレルギーを引き起こすが、早すぎても未消化で食物アレルギーになるケースもあるので、与えるタイミングは今でも正しい時期というものは存在しない。
ここで○歳ぐらいがよい、と書いたがために「食物アレルギーになったじゃないの!」って怒られるのも嫌なのであえて書かないことにする。

妊娠中の食べ物は子どもの食べ物アレルギーに影響するか?

影響しないというのが大半の専門家の意見である。あまりにも過剰の摂取は考え物だが、妊娠中にたくさんパンを食べたから小麦アレルギーとかそばを食べたからそばアレルギーなどという事例はない。むしろ、子どもが生まれてから同じような食生活を続けた場合、子どもに侵入を許してしまい、食物アレルギーになる可能性は、大いにありうるだろう。