もともと、5円玉も50円玉も穴は開いていなかった。
しかし、この穴なし5円玉は10円玉とほぼ同じ大きさで色も似ていたため、紛らわしいと非常に不評だった。
▲1948年発行の5円硬貨
そして次の年には穴あき5円玉が誕生した。
その背景には、ちょうど時代がインフレ期であり、貨幣を大量に作らなければならない事情があり、材料費削減のため、穴をあけたということも理由の一つとなっている。
50円玉も1957年に穴なしコインとして初登場したが、これまた100円玉と色、大きさが似通っていて区別がつきにくいという不評があり2年後に穴あきコインとなった。
また、偽造防止という理由もある。
つまりは、
①他の貨幣と区別がつきやすくするため
②材料費の削減
③偽造防止
の3つが挙げられる。
ちなみに穴あきコインは、パプアニューギニア、デンマークなどごくわずかな国でしたか作られておらず、非常に珍しがられる形である。